MaaS

地方創生とMaaS(私論)

地方創生 すべての地方を満足させることはできない。一定の選別が必要であるが、一方では 地方切り捨てに結び付いてはいけない。

中国の発展過程を地域創生に活かせないか? 沿海部発展→T字型発展として当初は、中国全土を発展させるのではなく、まずは沿海部、そして内陸部へと段階を追ってきた。

切り捨てるのではなく 伸ばすべき地域を外部から指定し、モデルとして設定する。その一つの手法として、まずは、観光MaaSを活用し 観光地とを結ぶ路線網を充実させることが必要ではないか。

観光地では、所謂 二次交通が貧弱なため、団体から個人へのシフトが容易に進まない。マイカー・レンタカーを利用できる人は限られており、MaaSとして 多機関にわたる情報を集約する方向性も見えてきている。

T字型が発展すれば、地方自治体に一定の財源が蓄えられれば、それに伴って デマンドタクシーなど 面での発展を促すことができる。

経済産業省+国土交通省 「スマートモビリティーチャレンジ」 
*IOTやAIを活用した新たなモビリティサービスの社会実装に向け、地域と企業の協働を促す。
  課題:ラストワンマイルの移動
*「未来投資戦略2018~society 5.0 データ駆動型社会への変革ー」の中で初めて触れられる
*会津、静岡、日立など52地域(2020年度)
①経路検索の充実 ②自動走行 ③貨客混載 ④
https://www.mobilitychallenge.go.jp/symposium

うち16地域を経産省の「先進パイロット地域」として選定
①他の移動と重掛けによる効率化⇒モビリティーのマルチタスク化(複数の用途・事業者で使用)
  #デマンドタクシー(永平寺)、福祉バスでの貨客混載、配車車両での客貨混載
   介護福祉施設の共同送迎(三豊)、企業シャトルバスを活用し自家用有償旅客運送(湖西)
②モビリティーでのサービス提供⇒サービスのモビリティー化(公共サービスを移動車両で提供)
  #AIによる移動販売車の巡回ルートの最適化(養父)、オンライン診療(浜松)
③需要側の変容を促す仕掛け⇒時間帯・需要に応じたダイナミックプライシング、ルーティング
  #ダイナミックプライシング(町田)、ルーティング(愛知南部)、付与ポイント(常滑)
④異業種連携、⑤モビリティー関連データの取得 交通・都市政策との連携
   ⇒API連携やモビリティーデータの活用により異なる交通サービスや異業種(病院)と接続
  #交通商品を組み入れた企画商品(日立、会津)、広告収益による移動サービス(北広島)
  #データ連携基盤(庄原)、データによるまちづくり政策立案(新潟)、交通再編(静岡)「
*横断的取組 自動走行を活用したMaaS 
   ⇒自動走行車の特性を生かし、新たなモビリティーサービスの創出
  #浪江、南相馬、双葉  AIデマンドバスと自動運転バスの組み合わせ(塩尻)

国土交通省 「日本版MaaSの普及に向けた基盤づくりを支援
 ①AI オンデマンド交通の導入 ②キャッシュレス決済の導入 ③運行情報等のデータ化
 2020/11/17現在:44事業者
https://www.mlit.go.jp/report/press/sogo12_hh_000195.html

国土交通省 「日本版MaaS推進支援事業」
*交通以外の分野と連携し、地域課題の解決に寄与することが見込まれる 新たなMaaSモデル
*38事業を選定(2020/7/31)
*例:混雑情報提供(十勝)、移動弱者向けの移動環境の提供(横須賀)、店舗混雑状況(加賀)
   オールドニュータウン移動手段確保(春日井)、保険・防災などの新分野との提携(南予)
https://www.mlit.go.jp/report/press/sogo12_hh_000190.html

国土交通省 「新モビリティーサービス推進事業」
*ITなどを活用して一元的な移動手段を提供するMaaSの実現を目指し、地域の取り組みを支援
*2019年度は、先行モデルとして19事業(2019/6/18)
 ①観光地型(5)会津Samurai Maasプロジェクト、志眞地域観光型MaaS実証実験
         大津市中心市街地及び比叡山周辺の活性化、瀬戸内、八重山
      (3/整い次第)ひがし北海道観光型、伊豆、山陰
 ②大都市近郊型・地方都市型(6)日立、つくば、前橋、神奈川県、静岡、神戸
 ③地方郊外・過疎地型(5)菰野、南山城村、京丹後、大田、庄原
https://www.mlit.go.jp/report/press/sogo12_hh_000150.html

JR東日本とJR西日本
*「JR東日本アプリ」と「WESTER」のMaaSの相互乗り入れ
*「my route」
*JR東日本「Ringo Passアプリ」タクシーやシェアサイクルのシームレスな利用
*観光型MaaSとの接続 「setowa」(瀬戸内)、「izuko」(伊豆)

大津市 「ことことなび」
https://project.nikkeibp.co.jp/atclppp/PPP/news/103101757/?n_cid=nbpprj_mled_ppp

京浜急行、schemeverge 「三浦Cocoon」
①共同告知、ツアー造成 ②共通予約決済プラットフォーム ③観光客移動データの分析

東武グループ、JTB 「日光Maas(仮)」環境配慮型、観光MaaS
①低公害バスのEV化
②鉄道とEV-car sharing service(NISSAN e-シェアモビ)の検索・予約・決済のワンストップ化
③ネイチャーアクティヴィティーなどの観光コンテンツや宿泊との連携

KDDI, 南予広域連携観光交流推進会議会
「えひめ いやしの南予デジタルフリーパス」

京阪、京都市、JR東日本 「奥京都Maas」
①カスタマイズ可能な行程管理機能を活用した 周遊モデルコースの提案
②デジタル企画乗車券 飲食チケットのキャッシュレス販売、発券
③QRコードを利用した非接触のデジタルスタンプラリー

三菱電機「静岡型MaaS」
静岡鉄道の混雑度、翌日の混雑度と比較し 分散を促す
予測した翌日の社内混雑度に応じて割引率を変えたデジタルクーポンを提供

WILLER、室蘭市
オンデマンド交通などの新たなテクノロジーを活用

小田急 「EMOT」
①「デジタル箱根フリーパス」
②「周遊プランニング」   混雑状況の把握

(株)未来シェア
*オンデマンド・リアルタイム配車サービス(SAVS/Smart Access Vehicle Service)を提供
  ⇒タクシー(デマンド交通)と路線バス(乗合交通)の長所を融合し、
   時間・ルートを固定せず乗合車両の配車決定を行うサービス。
   スマートデバイス(IOT)とクラウドプラットフォームをベースとしたアプリケーションが
   通信し、AIがリアルタイムに全車両の走行ルートを決定する。
  ⇒諏訪市、境港市、会津若松市、静岡市にて実証済
*物の移動にも利用できる
  ⇒出荷、集荷などの物流計画を作成し、再配達などの突発的な配達にもリアルタイムで
   配達車両を計算する。貨客混載運行にも応用可能
*他企業との提携
  ①JTB:地域の二次交通課題の解決、観光客の周遊促進、観光消費の拡大に貢献
  ②NTTドコモ:AI運行バス⇒生活の足、観光地域の活性化
  ③東急:郊外型Maas実証実験
       ①ハイグレード通勤バス②オンデマンドバス
       ③パーソナルモビリティー(小型電気自動車)④カーシェア(同じマンション内)

JTB MaaS API ゲートウエィ
 4つの機能で 地域や観光事業者が持つ観光アプリと連携する
 ①商品登録販売②決済③複数モビリティー経路検索④利用ニーズに合わせた配車AI運行策定

番外:風景街道の二次交通
https://www.mlit.go.jp/road/sisaku/fukeikaidou/contents/pdf/kotsu-jirei.pdf

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